クマノミの生態について

marine assist DEMI
マリンアシストデミ です!

宮古島での海遊び!
水中世界をのぞいていると・・・

あ!!いた!!
と、みんなが声を出して興奮するお魚

『クマノミ』

体験ダイビングだったら
一緒に記念撮影できるし

シュノーケリングだったら
DEMIスタッフが潜って写真を撮ってきます!

そんな皆に人気のクマノミシリーズ

なんと・・・
みんながびっくりするような生態を持っています!

今日はその生態をブログに書いていこうと思います!

クマノミの種類について

日本で確認できる6種類

スズメダイ科のクマノミ種たち。

日本には6種類のクマノミが確認されてます。

① クマノミ

一番オーソドックスなクマノミですね!

よくカクレクマノミと間違えられますが、クマノミは白のラインが2本です!

よ~く見るとわかりますよ!

② ハマクマノミ

こちらはよくクマノミと間違えられます(笑)

ハマクマノミは白のラインが1本線ですね!
そして、ほかのクマノミに比べてオレンジが強いです!

クマノミシリーズの中では気がものすごく強いです。

③ ハナビラクマノミ

色鮮やかなピンクが特徴のハナビラクマノミ。

背中の白線もとってもチャーミングですね♪

④ セジロクマノミ

ウルトラマンのような背中の白線!

ハナビラクマノミとはまた違った可愛さがあります。
ハマクマノミに匹敵する気の強さですね!

⑤ トウアカクマノミ

上から見ると背中の白い模様が
ハート型に見えるラブリーなクマノミです

横から見ると
あんまりラブリーではありません(笑)

⑥ カクレクマノミ

皆大好き!
カクレクマノミ!

背中の白線が3本線なのが特徴です!

と、いった感じの日本の6種
世界には28種類いると言われてます!

この6種のうちの何匹かはまたブログに書きますね!

では、このクマノミ達の生態について迫っていきましょう!

クマノミの性転換について

両性生殖腺

実は、クマノミ達

『両性生殖腺』

というものを持っています。

どういうことかというと・・・
産まれてくる子供はオスメス両方の性をもって産まれます。

成長するにつれてどちらかの性になっていくのですが、基本的にはまず、『オス』になります

クマノミ達の暮らし

クマノミ達は基本的には

群れでイソギンチャクに共生しています。

この群れの中・・・
実は、『メス』は1匹だけなんですね!!

衝撃の事実だったでしょ!!?(笑)

では、上の写真。

どちらがオスでどちらがメスでしょうか?

答えは・・・
右下の大きい方がメス!左上の小さい方がオスです!

正解しました?(笑)

右下の方が・・・オスっぽい顔してますけどね(笑)

産卵の仕組み

群れで生活しているクマノミ達。

1番大きく育ったクマノミが『メス』になります。
2番目に大きいクマノミが『オス』になります。

そして、メスとオスがペアになって、産卵を行います。

メスは産卵に集中し、卵の世話はオスがやります。
エライ!!

性転換

では、いつ性転換するのか・・・
と、言うことなんですが、

1番大きい個体がメス
2番目に大きい個体がオス

3番目以降は・・・
無性別!なんですね。

では例を見ていきましょう

例1)

何かの理由で
メスがいなくなってしまった場合。。。

2番目に大きいオスが性転換して1番大きいメスになります
3番目に無性別が性転換して2番目に大きいオスになります。

例2)

何かの理由で
オスがいなくなってしまった場合。。。

1番大きいメスはそのまま
3番目に大きい無性別性転換してオスになります。

例3)

何かの理由で
オスとメスがいなくなってしまった場合

3番目に大きい無性別性転換してメスになります
4番目に大きい無性別性転換してオスになります

と、いう形になるんですね。

なので、最初に出てきた基本的にはまず『オス』に性転換するということはこういうことなんですね。

ちなみに、一度『メス』に性転換したら『オス』には戻りません

卵の世話

どのパターンでもそうなんですが、卵が産まれてる場合ですね

性転換したオスはその卵が自分の子ではないということがわかっているのに育てます。

このことは生物界の中でもすごく珍しい行為だといわれてます。

クマノミの性転換について

他の生物ではなかなか例がない

クマノミの性転換
クマノミの卵育て

あんなにかわいいクマノミですが
なかなか奥が深いですよね?(笑)

ただ、オスとメスの区別がすごくつきやすいので海で探して見つけたらぜひ!

この豆知識を披露してみてはいかがでしょうか?

では、続きましてクマノミとイソギンチャクの共生について見ていこうと思います!

クマノミの共生について

共生とは

クマノミは必ずといっていいほど

イソギンチャク

と、ともに生活しています

こういう生活スタイルのことを『共生』といいます
では、この共生とは何なのか見ていきましょう!

共生とは

違う種類の生物が相手の足りない点を補い合いながら一緒に生活をしていくことをいいます。

共生関係にあるということはお互いにメリットがある、ということですよね??

では、クマノミとイソギンチャクお互いにどんなメリットがあるのでしょうか?

クマノミの場合(共生のメリット)

実は、イソギンチャクの触手には小さな刺胞があります。
いわゆる毒針ですね!

もちろん人間にも毒の効果はあります

とはいっても、生き死にに関するほどのものではなく、かぶれたりする毒ですね。
(強いやつはず~っとかゆくなったり痛いので気を付けてくださいね!)

この刺胞、クマノミ種だけは耐性があります。
なので、クマノミ種はイソギンチャクに触れても大丈夫なんです。

クマノミ達は、外敵が現れたらすかさずイソギンチャクの中に入って隠れます


そして、敵がいなくなるとイソギンチャクから出てくるって感じですね。

イソギンチャクの場合(共生のメリット)

クマノミ種を外敵から守ってあげるイソギンチャク。

では、イソギンチャクはどんなメリットを受けてるのでしょう。

 イソギンチャクはクマノミたちを共生させることによってイソギンチャクの成長速度が上がるそうです。

共生させた場合とさせなかった場合、
成長速度は3倍ほど違うだそうです。

 イソギンチャクはクマノミの他に褐虫藻(カッチュウソウ)という単細胞生物も共生させています。

  この褐虫藻は光合成をすることによってイソギンチャクに栄養を与えているんですね
  (サンゴと同じですねサンゴのブログはこちら

  では、褐虫藻はどこから栄養もらっているのか・・・
  というと!クマノミ種の糞からもらっているそうです!

  なので、それぞれが大事な共生相手ということになりますね。

 クマノミ達が食べたエサの残りを食べたり、クマノミがイソギンチャク内を動き回ることにより、刺胞の汚れを落とせます。

共生について

さすが自然界!

クマノミといえばイソギンチャクで有名だと思いますが、こういう形でウィンウィンの関係になっていたんですね!

これからもお互いに仲良く私たちを楽しませていただきたいものです!

最後に

いかがだったでしょうか?

皆に大人気のクマノミ達の生態!

不思議で面白い!
自然ってすごいな!

って改めて思わせてもらえるものでしたね。

この知識を頭に入れて
シュノーケリングや体験ダイビングをすると・・・

見える世界が変わってクマノミ見つけるたびに興奮すると思います(笑)

宮古島のクマノミ達に会いに来てくださいね!!

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